Report
大会レポート

小海リエックスでPC競技に挑む BUGATTI Type13 Brescia
15 Jun. 2019
【Day1】雨の信濃路を駆け、競技に集中
16回目の開催となった、グランプレミオ・アウトストリケ。深緑の信濃路を駆けるコースは抜群に楽しく、景色も素晴らしいのだが、今年はあいにくの雨模様。前日から幌を下ろしたり、雨の準備に余念のないエントラントたち。しかし、そんな天候もお構いなしに、この天気を楽しむかのように、約60台もの車たちは、雨に濡れた八ヶ岳高原ロッジを軽快に出発していった。
1日目の15日は、八ヶ岳から小海へ向かい、最初のPC競技会場となる小海リエックスへ。PC競技とは、決められた区間を決められた秒数で走る計測競技のことで、スピードを競うものではなく、正確性を競うもの。クラシックカーには優しく、それを操るドライバーには難しい、それがPC競技だ。PCとは「Prova Cronometrata」というイタリア語の略で、直訳すると「能力テスト」という意味になる。前輪で計測ラインを踏むタイミングを、1000分の1秒単位で計測し、誤差が少ない者から順により多くのポイントが与えられるというルールのもと、大人たちが真剣勝負を繰り広げる。
小海リエックスでの競技を終えた一行は、次の競技会場となる白樺湖畔を目指し、雨のワインディングロードを駆け抜ける。しっとりと濡れた木々は、緑の濃さを増し、鬱蒼と茂っていた。白樺湖畔に到着すると、白く煙った山々に見守られながら、競技に集中。5連続のPC競技をこなし、スタンプポイントのイオンモール松本へと向かう。
イオンモール松本でスタンプを受けたあとは、混雑する松本市街を抜け北上し、シェーンガルテンおみへ。ここでは、ランチを挟んで2回のPC競技が行われた。レイアウトは同じながら、設定タイムが異なるため、エントラントたちは慎重に、そして真剣に、計測ラインを踏むタイミングを合わせていた。
シェーンガルテンおみを出ると、スタンプポイントの道の駅・あおきを経由し、聖山パノラマホテルへ。この日最後のPC競技会場となる聖山パノラマホテルに到着すると、激しい雨に見舞われる事態に。降りしきる雨の中、粛々と競技は行われ、エントラントたちは最後まで集中力を切らさずに、8連続のPC競技に臨んでいた。
聖山パノラマホテルで競技を終えると、一気に北上し白馬へ向かう。この日のゴールとなる白馬東急ホテルに到着すると、雨で濡れた身体と車はすっかり冷えて、疲労の色を隠せなかったが、それでも約280kmを無事に走り切ったエントラントたちは、安堵した表情を見せていた。
夜にはガラパーティが開催され、この日に行われた各PC競技の1位が表彰される、恒例の区間賞の発表が行われた。名前が呼ばれると、そのたびに会場は大盛り上がり。切磋琢磨してクラシックカーラリーの競技に取り組んでいる仲間同士、表彰されたエントラントには、その成績をたたえる温かい拍手が送られた。
雨が続いた1日目。残念ながら、期待していた景色を見ることはできなかったが、霧が立ち込めた山々は白く煙り、深緑の木々は潤いを増して、それはそれは幻想的な風景を生み出していた。物憂げな表情を見せる雨の信濃路も、なかなかいいものだな、と感じたが、そう思えるのは、屋根のある車に限定されるのだろう。
2日目は、白馬から再び八ヶ岳を目指し、約180kmものルートを走る。天候が回復することを願って、宴は幕を閉じた。
(文&写真:岩本 美香)
イオンモール松本でスタンプを受ける FIAT ABARTH 1000TC
シェーンガルテンおみでPC競技に臨む AUSTIN HEALEY BN2
聖山パノラマホテルで雨が強まる中行われたPC競技で、計測ラインを目視する TRIUMPH TR4
恒例となっている区間賞の発表が行われた、夜のガラパーティ