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大会レポート

千ヶ滝温泉でPC競技に挑む FIAT 124 ABARTH RALLY

05 Nov. 2016

【Day1】色づく木々、紅葉に彩られた山々を走り抜ける

今年で17回目の開催を迎えたコッパデッレ・アウトストリケ。初日となる5日は朝から天候にも恵まれ、ひんやりと澄んだ空気の中、約65台もの車たちが浅間プリンスホテルを出発した。

最初のPC競技(決められた区間を決められた秒数で走る計測競技)が行われた千ヶ滝温泉では、難易度の高いレイアウトが用意され、エントラントたちは競技前に計測ラインの距離の確認やライン取りをしっかり行っていた。アウトストリケの特徴である短い時間設定の連続PC競技は、ベテランでも攻略することが難しい。競技が始まると、競技中のエントラントの走りやテクニックを、他のエントラントたちが真剣な表情で見つめていた。

一行は、榛名山と榛名湖に臨む榛名公園グラウンドでの難しいセッティングのPC競技をこなし、昼食会場へ向かう。紅葉に彩られたワインディングロードは美しく、運転と景色の両方を楽しむことができる。こういったコース設定は、難易度の高いPC競技と併せてアウトストリケの大きな特徴といえるだろう。山々の木々は色づき始め、この時期ならではの表情を見せる。空の青さがより一層紅葉の色彩を際立たせ、心に残る風景が続いた。

昼食後は、毎年通過地点となっている高崎市のもてなし広場で一休み。ここでは、車輌の展示やバンド演奏、子どもたちのチアリーディングのパフォーマンスや屋台が出店されるなど、賑やかな雰囲気の中エントラントたちが迎えられた。会場にもたくさんのギャラリーが詰めかけ、地元の人たちがこのイベントを楽しんでいる様子が印象に残った。

もてなし広場を出ると、観音山ファミリーパークと藤岡総合運動公園で競技をこなし、1日目最後のポイントとなる道の駅 万葉の里でスタンプもらいゴールを目指す。ゴール会場は、スタート会場と同じ軽井沢 浅間プリンスホテルだが、すべての車輌が到着する頃にはすでに辺りは暗闇と静寂に包まれ、冷たい風が吹き抜けていった。

夜のガラディナーでは、エントラントたちはみなお洒落をして、美味しいお酒と食事を楽しみながら、ラリー仲間との話しに花を咲かせていた。恒例となっている1日目の各PC競技の成績発表に一喜一憂しながら、ベテランも初参加のエントラントも盛り上がり、宴は遅くまで続いた。

(文&写真:岩本 美香)

  • ALFA ROMEO Giulietta Spider の後ろには色づきはじめた浅間山の姿が

  • 榛名公園グラウンドでのPC競技で計測ラインを目視しタイミングを合わせる TRIUMPH TR4

  • ギャラリーの前で行われたもてなし広場でのPC競技に臨む LOTUS ELAN Sr3

  • 美味しいお酒で乾杯!ガラディナーでは1日目の各PC競技の成績発表が行われ、夜遅くまで盛り上がった

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